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RESEARCH: 肥満度の変化と腎機能悪化の関連についてUniversity of Michiganとの共同研究論文を発表しました

2020/09/07 NCD重症化予防プロジェクト お知らせ 研究実績

Fukuma S, Ikenoue T, Bragg-Gresham J, Yamada Y, Kohmoto D, Saran R.

Body mass index change and estimated glomerular filtration rate decline in a middle-aged population: health check-based cohort in Japan

BMJ Open 2020 in press

https://bmjopen.bmj.com/content/10/9/e037247.full

肥満や、それに伴う健康リスクは世界中で大きな課題です。本研究室では、University of Michiganとの共同研究にて、肥満等の健康リスクに由来するNon Communicable Diseaseについて大規模データを分析し、臨床的・医療政策的に必要な知見を創り、発信しています。

COVID-19の影響によって延期となっているThe World NCD Congressにおいて、肥満に関する健康リスクは重要テーマの一つです。

本研究では、約5万人の健診受診者を追跡し(24.5万人年)、BMI変化量と、その後の腎機能低下にU字型の関係性があることを明らかにしました。さらに、BMI増加と腎機能低下の関連は、血圧やHbA1c、コレステロールの変化によって13%が説明されることが分かりました。一般集団におけるBMI変動のモニタリングが腎機能低下リスク評価に有用である可能性を示しています。

*mediation analysisについて

BMI変化が腎機能変化に与える影響を検討する際、BMI変化がその後に起こる血圧変化、血糖変化等を介して(間接効果)、腎機能悪化に結びついているのか関心がある場合、mediation analysis によって、その程度を検討することができます。

Percentage of excess risk medicated (PERM)は、要因とアウトカムの関連性が、mediatorで調整した場合の、どの程度変動するかによって計算されます。

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