メンバー

福間 真悟(Shingo Fukuma)

1977年生まれ、広島市出身。2002年広島大学医学部卒業後、8年間内科・腎臓内科の臨床医として勤務。医療現場の課題を解決する手段として疫学の重要性を感じ、2010年より京都大学医学研究科医療疫学分野 博士課程で学ぶ。 2013年医学博士取得。 現在、自治体、保険組合、医療・介護施設をフィールドとして、健康医療ビッグデータから健康課題を抽出し、課題解決のための介入を設計、実装、評価する”Learning Health System”に取り組む。 疫学、データサイエンス、臨床の知見を融合し、学際・産学・国際連携することで、新たなエキガクの社会実装を目指しています。

日本臨床疫学会 臨床疫学上席専門家

日本臨床疫学会 データベース活用委員会 副委員長
社会医学系指導医
内科専門医、腎臓内科専門医、透析専門医
京都大学 医の倫理委員会 観察研究専門小委員(2015-) 副委員長(2021-)

広島大学医学部 連携准教授(2021-)
福島県 健康診査・健康増進専門委員(2016-)
World NCD Congress Global Advisory Committee (2019-)

腎疾患政策研究事業 委員(2022-)

Researchgate: https://www.researchgate.net/profile/Shingo_Fukuma
Researchmap: https://researchmap.jp/7000009392
KAKEN: https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000060706703/
KCONNEX: http://k-connex.kyoto-u.ac.jp/ja/researcher/shingo-fukuma

経歴

  • 2010年04月

    京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療疫学分野 博士課程

  • 2013年04月

    京都大学医学部附属病院 臨床研究総合センター 特定助教

  • 2014年04月

    福島県立医科大学 臨床研究イノベーションセンターの特任准教授を兼任

  • 2014年07月

    京都大学医学部附属病院 臨床研究総合センター 特定講師

  • 2016年04月

    京都大学医学部附属病院 臨床研究教育研修部 特定准教授

  • 2017年04月

    京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻
    京阪神次世代グローバル研究リーダー育成コンソーシアム 特定准教授

  • 2022年04月

    京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 准教授

研究理念

疫学、データサイエンスの方法論を用いて、
健康医療データから健康、予防、医療、介護の課題を見つけ、
医療の質、医療・予防の制度、健康に関わる人々の行動を改善するための方法を検証します。
正しい目でデータを見れば、健康を支える仕組みを改善するために
最善の方法を見つけることが出来ると考えています。
ヘルスケアの現場に還元できる臨床研究を追求していきます。

教員

比良野圭太 Hirano Keita 特定助教

取り組み:臨床疫学、医療の質改善、RWD解析
聖路加国際病院と京都大学腎臓内科を経て、医療の質・安全学分野で博士号を取得。
東京大学医療リアルワールドデータ(RWD)活用人材育成事業を修了し、疾患予防や治療において、患者さんに目を向けつつRWDを活用した研究にも力を注いでいます。
私がこれまで特に取り組んできた研究分野は、腎臓分野におけるQuality improvement(医療の質改善)です。医療の質改善によりエビデンスと実際の診療プラクティスのギャップを埋めることで安全で質の高い医療を実現することができます。今後も、医療従事者や医療システムの観点から、大規模データを活用し臨床現場の医療改善につながるような研究にも取り組んでいきたいと考えています。

奥田忠久 OKUDA TADAHISA 特定研究員

取り組み:統計的因果推論,統計的機械学習,認知機能障害予防
電気通信大学にて修士(工学)を取得後,2022年より東京医科大学大学院博士課程に在籍中.薬局勤務を経て,2023年よりCREST因果探索特定研究員に着任.薬剤師.
これまで20年間,健康そうな方,そうでない方,様々な方の身近な健康相談相手として多くのお悩みを聞かせていただくうちに,生活習慣と疾病との関連に興味を持つようになりました.特に,認知機能障害の進行に強い関心があり,現在は計算機や統計科学の力を借りて進行メカニズムを明らかにすることを目指しています.これまでに培った知見を活かして,認知機能低下を予防する行動などを,社会に向けて提案・発信できるような研究に取り組んでいきます.
また,因果関係を知る上で,両者間の時間的順序は極めて重要な情報です.ところが,因果探索とは,この時間的な前後情報を前提としないで,統計学と機械学習の知識を用いて,因果関係を推論する方法です.因果推論の分野において,革新的な方法論であると考えています.プロジェクト研究員として,臨床疫学データを用いて因果探索技術が適用できる範囲を明らかにするとともに,社会実装を見据えた実証研究に取り組んでいきます.

山田ゆかり 連携教員(医学教育・国際化推進センター所属)
Yamada Yukari

取組み:臨床疫学手法に基づく保健事業
お年寄りのQOLやQOD(Quality of Dying:死に方の質)、およびケアの質を向上することを目的としたさまざまな老年学分野の疫学研究を専門にしています。
本研究プロジェクトでは、NCDを予防・治療するための生活習慣や受療行動の最適解を探索することに関心がありますが、これらは個々人の年齢などの生物学的な特性や置かれている環境および心理的状況によって異なるであろうと考えています。
またこうした保健行動とQOLとの間の関係を、スパンを終末期まで広げて検証していくことに関心があります。
研究データ:https://www.researchgate.net/profile/Yukari_Yamada

池之上辰義 連携教員(滋賀大学データサイエンス学部)
Ikenoue Tatsuyoshi

滋賀大学データサイエンス学部 講師
取組み:ビックデータへの臨床疫学手法の応用、空間疫学研究
臨床疫学、データサイエンスの手法を活用して、健康医療ビックデータの新たな活用法に取り組んでいます。臨床医としての経験を活かして、ヘルスケアの現場に切実な健康課題の解決を目指します。
特に、NCDの重症化予防に関する保健指導の質の向上を目指し、健診データ、レセプト、保健指導ログの分析を通して人と機械の融合に取り組みます。

井上 浩輔 連携教員(京都大学医学部社会疫学分野)
Inoue Kosuke

取り組み:因果推論、機械学習、臨床疫学 国立国際医療研究センター、横浜労災病院勤務を経て、2017年よりUCLA公衆衛生大学院疫学博士課程在籍中。内分泌内科医。 因果推論(原因と結果を考える学問)における方法論の確立、及び生活習慣病領域への応用に取り組んでいます。情報技術が急速に発展し、豊富なデータが得られる現代において、それらの高次元データを適切かつ効率的に扱うスキルが求められています。とりわけ、生活習慣病は食事や運動のみならず、環境・社会経済地位・併存疾患・遺伝子などの様々な因子が複雑に絡み合っているため、従来の統計疫学手法では限界があり、因果推論の枠組みで機械学習を応用することで今までわかっていなかったメカニズムや効果を推定することが可能となります。臨床医学、因果推論、機械学習の知識と経験を生かして、生活習慣病を予防・管理する効果的なアプローチを明らかにし、日本人の健康を維持・向上するための科学的根拠の構築に貢献することを目指しております。 ホームページ:http://labusers.net/~kinoue/

スタッフ

宮崎亜希 Miyazaki Aki

事務補佐

荻野麻里 Ogino Mari

研究補佐

博士課程

森 雄一郎 Mori Yuichiro

取り組み:医療政策、Noncommunicable diseases (NCDs)
京都大学大学院 医学博士課程2022年入学。
循環器内科医。ジョンズホプキンス公衆衛生大学院卒業。 これまで心血管疾患、とくに狭心症・心筋梗塞の治療を専門としつつ、地域医療にも長く関わってきました。日本人の死因の第2位を占めるこれらの病気はある程度予防可能なものですが、個人の努力で出来ることには限界があります。一人ひとりに無理な努力を強いることなく心血管疾病の予防と治療を社会全体でサポートできるような医療政策アプローチと、大規模データ分析を通じたエビデンス創出に取り組んでいます。

小林 亜理沙 Kobayashi Arisa

取り組み:臨床疫学、慢性腎臓病対策
京都大学大学院 特別研究学生、慈恵医科大学大学院 医学博士課程2022年入学。
腎臓内科医として大学病院や市中病院で様々な腎不全患者さんの診療を行うなかで、ほぼ無自覚で進行する慢性腎臓病において、エビデンスのある有用な早期介入はないかを考えるようになりました。慢性腎臓病をはじめとした生活習慣病は注目を集めていますが、未診断・未治療などの課題も多くあるのが現状です。データを用いて様々な健康課題に取り組み、現場にも還元できるような臨床研究を行っていきたいと思います。

修士課程

入江 美穂 Irie Miho

医学研究科(人間健康科学系専攻)修士
卒業研究では、高齢者の睡眠薬・抗不安薬多剤処方に対する診療報酬改定の影響について検討しました。引き続き現場に還元できる臨床研究に取り組んでいきます。

塩原綾音 Shiohara Ayane

医学研究科(人間健康科学系専攻)修士
卒業研究に引き続き、高齢者のヘルスデータを活用した解析に取り組んでいきたいです。

学部

佐藤菜桜 Sato Nao

疫学やヘルスケア事業などに関心があります。データを正しく取り扱い、研究を進めていきたいと思います。

野坂友子 Nosaka Tomoko

データ分析を用いた研究に幅広く関心があります。一生懸命頑張ります。

研究員

熊澤淳史 Kumasawa Junji 客員研究員

堺市立総合医療センター 集中治療科
取組み:臨床疫学、データサイエンス、機械学習や深層強化学習の臨床現場への応用
集中治療医として重症患者さんの治療に携わってきました。ランダム化比較試験を行うことが難しい分野ですが、ビッグデータを用いた疫学研究や機械学習・強化学習の臨床現場への応用を通して当該分野の診療の質向上に貢献したいと考えています。

来海美穂 Kimachi Miho 客員研究員

取り組み:腎領域を中心とした臨床疫学
北海道大学医学部卒業後、道内の基幹病院で腎臓内科・総合内科に従事。2012年より京都大学医学研究科医療疫学分野 博士課程に進学、主に腎臓・透析領域のデータベースを用いた観察研究に取り組んでいます。日常診療から生まれる小さな疑問を一つずつ形にする研究活動を続けていきたいと考えています。

大西剛史 Onishi Tsuyoshi 客員研究員

春日部中央総合病院 腎臓内科
取組み 健診を活用した腎臓病の予防に関する検討
腎臓内科・透析医を専門とする臨床医です。京都大学で学んだ疫学の知識を生かして、臨床医と両立できる疫学研究を行い、臨床の現場と科学的知識・解釈の架け橋となることを目指しています。健診をより効果的に活用するためのエビデンスの創出、健診方法の提案、疾患予防に取り組んでいます。

桂守弘 Katsura Morihiro 客員研究員

沖縄県立中部病院 外科
取り組み:外科・外傷・消化器病領域の臨床疫学研究
京都大学SPHで学んだ知識とネットワークを生かして、「臨床に役立つ研究を現場から」を目指して研究活動を行っています。最近は、小児外傷研究や外科教育研究などのややニッチな領域や、教室では消化器がんに関する健診の有効性を検討する研究などに取り組んでいます。

三澤大太郎 プロジェクト研究員

取組み:データサイエンス、人工知能
健康医療ビックデータへの数理的手法の応用・研究開発に取り組んでいます。
personal health record (PHR)やMedical claims dataに機械学習や統計解析の手法を用いて疾患発症を予測したり、出版論文のテキスト解析を行っています。

斎藤良行 非常勤研究員

取組み:データヘルス、ドラッグ・セーフティー
薬剤内服状況の分析に取り組んでいます。
疫学手法により患者の内服行動を明らかにしたり、クレイムデータの分析を行っています。
これらの研究によって、エビデンスに基づくドラッグ・セーフティ・アプローチの構築を目指します。

野村一暢 プロジェクト研究員

取組み:因果推論、社会疫学
日常診療情報に混入するノイズを減じ、妥当な検討結果を得るための統計解析手法の提案・開発に取り組んでいます。健康寿命を延長し得る生活習慣・行動の検討を、健康医療ビッグデータを用いて行っています。

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