広島大学医学部4回生の迫井直深君が2021年4月から7月まで研究室で特別聴講学生として実習を行いました。
実習期間中に行った「慢性腎臓病に関する社会的負担」の研究成果も近日発表予定です。
自己紹介
広島大学医学部4年生の迫井直深です。
大学では陸上部に所属し陸上と勉強の生活を送っていました。医学部生として人体の仕組みや疾患のメカニズム等を学ぶ一方で、社会全体の視点からみたときの医療やそれを可能にする医療制度についても興味を抱いていました。私の所属する広島大学では4年生の前期に研究室に所属して研究をさせてもらう機会があるのですがこの機会を利用し今年の4月から7月まで福間研究室に国内留学のような形で参加させていただきました。
研究室で何を学んだか
研究室で学んだことは大きく2つあります
一つ目は研究成果を発見することと、論文等にまとめて発表するということには大きなステップがあるということです。なぜこのような結果になるのか、この結果はどのような意味を持つのか、この結果を踏まえ今後どのような追加の研究や現状の改善が求められるのかを考察していくことは単に分析を行って結果を削り出すのとは全く異なっていました。先行研究と比較しながら、あるいは副次的な分析を行いながら結果を解釈していく過程は、論理的思考を身に着ける上でも重要であると感じました。
二つめは研究や事業を行うのは決して一人ではできないということです。介入を伴うような大きな事業は大学単独で行うことは困難で、様々な立場の人の協力があって成り立ちます。その際にとても重要なのがなぜこの事業を行うのか、なぜこの点に着目しているのか等をしっかりと共有する必要があるということです。そのコミュニケーションなくして事業に対し最終的に学術的な評価を行うことはとても困難です。企業や他の研究機関と連携して社会に貢献できるプロジェクトを行う醍醐味を見せてもらったのは貴重な学びです。
学びを今後どう生かすか
この実習期間を通じて正しく論理的に理解すること、そしてそれを相手に合わせて正しく伝えることは今後の学生生活そして将来医師として働くうえで非常に大きな力になるのではないかと考えています。