比良野特定助教が研究代表の研究テーマがファイザーヘルスリサーチ助成に採択されました。

私たちは、遺伝子情報を利用するメンデルランダム化を用いて食事が慢性腎臓病（CKD）に及ぼす因果関係を評価する国際的な研究に取り組むこととなりました。このアプローチは、単に特定の食品と健康の関連に焦点を当てた従来の疫学研究から一歩進み、栄養素と健康アウトカムの因果関係を考察するものです。本手法を用いて、大規模なデータベースを分析することにより、栄養素がCKD進展に与える因果効果を推定します。特に、私たちは年齢、性別、地域性などの様々な人口統計学的特徴に応じて、どのような食習慣が最適かを評価し、カスタマイズされた予防策を提案することを目指しています。結果として、地域や個人の特性に合わせた効果的な食習慣の推奨が可能となり、CKD予防の新たな知見が得られることを期待します。

比良野圭太