研究お知らせ

大規模ヘルスデータを活用した慢性腎臓病診療のunmet needの同定

高齢化、高血圧・糖尿病等の併存症の増加によって、潜在的な慢性腎臓病が増加していることが指摘されています。一方で、適切な慢性腎臓病の診断や治療を受けている人は、その極一部であることが分かってきました。本研究では、全国土木建築国民健康保険組合に所属される皆様が受けられた健診や医療受診の記録を活用し、未診断の慢性腎臓病の状態やその後の腎機能変化を分析します。得られた結果は、全国土木健保組合のホームページなどでお知らせし、皆様の健康づくりに活用していただく事を期待しております。

本研究は、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を得て実施するものです。基本的に、全国土木健保組合にすでに保存されている医療情報をもとに行われるため、組合員や家族会員の皆様に新たにご負担をおかけすることはありません。

また、この研究の結果は専門の学会や学術雑誌に発表されることがありますが対象者の、プライバシーは十分に尊重され、個人に関する情報(氏名など)が外部に公表されることは一切ありません。

この研究は、協和キリン社との共同研究経費を利用して実施します。協和キリン社は、本研究データの解析や結果の解釈に関与せず、京都大学が独立してこれを行います。利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

もし、下記の疫学研究にご自身の医療情報を使用されることに同意されない方は、下記連絡先にご連絡くだされば、分析の対象から除かせて頂きます。同意されない場合でも、不利益を被ることは一切ありません。また、ご不明な点がございましたら、いつでも下記連絡先にお問い合わせください。

<概要>
「大規模ヘルスデータを活用した慢性腎臓病診療のunmet needの同定」
研究期間:倫理委員会承認日から2022年6月30日を予定しています。
対象となる医療情報:全国土木健保組合の組合員、家族会員の方々の特定健診結果、医療機関受診情報
医療情報は2011年4月1日から2020年3月31日までに記録された情報を利用します。
目的:潜在的な慢性腎臓病の状態、その後の腎機能の変化を分析する
方法:既存の医療情報を用いて未受診の実態、腎機能悪化の原因となる特性について分析します。
個人情報:医療情報は匿名化され、個人情報から切り離されます。

<問い合わせ先>
京都大学医学研究科人間健康科学系専攻
福間 真悟(研究責任者)
E-mail: ckd_dokenpo*prism.hs.med.kyoto-u.ac.jp
京都大学医学研究科 総務企画課 研究推進掛
Tel: 075-753-9301
E-mail: kikaku06*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp
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